長風呂の湯冷め

お湯が冷めるまで浸かっている

高いものを買った(YSL購入体験記 前編)

イヴサンローランのバッグを買った。

約25万円なり。

 

昨冬、会社に行くためのロベルタピエリのバッグを買ったのが約3万円。

その前に使っていたアニエスベーのハンドバッグも約3万円?

アウトレットで買ったのでもっと安かったかもしれない。

親にねだるつもりだったが、その前にコートを買い与えられてしまいねだりそこねた。

 

その私が25万円!

もちろん会社なんか行かない、気取って出かけるときに使うのだ。

というか大抵のお出かけは気取っているのだ。

 

遊ぶときに使っていた、確か5千円くらいのカバン。

まあまあ衝動買いだったけど使いやすい色と形で、気取ったワンピースにもカジュアルにもあわせやすくて便利だった。

しかしお値段なりの合皮で、とうとう四隅が擦り切れて下地の布が見えて、そうなるとみすぼらしい気がしてくる。

 

というわけで、カバンは新調したいと思っていたところに、YSL…ほしいな…という気持ちが現実味を帯びてきた。

 

好きな役者さんが使っているYSL。

縦にシュッとしたロゴ。

関西人なのでシュッとしたものが好きだ。

ロゴ以外はカチッとシンプルなデザイン。

(YSLのロゴは好きなのにルイヴィトンのロゴは好きじゃないの、なんか関西のおばちゃん芸人のイメージが強すぎるんだと思う。ブランドはとばっちりだ)

 

最初は、ロゴが入ったものを買えば満足するかと思ってリップでも買おうかと思ったが、さり気なく人に見せたいとおもってやめた。リップ減らんし、唇弱々だし。

 

次にお財布を小さいものに買い換えようかと思ったが、結局いまの長財布が一番便利で、愛着もあって変えたくないのでやめた。

 

カバンを買うしかない。

小さめのポシェットが確か一番お手頃で、それでも高いは高い。

普段よりゼロの数がいっこ増えている。

 

「買う理由が値段ならやめたほうがいい」

そうだ。オペラグラスが入らないカバンは活躍しない。

憧れのブランドで買うのに値段で妥協してどうする。

願わくは贔屓の役者と同じものを、あるいはそれ以上に気に入ったものを。

 

かくして、候補は約25万円に落ち着いたのだった。

 

〜続編に続く〜