夜に出かけること
「一人暮らしを始めて一番嬉しかったことはなに?」と訊かれて、「夜に出かけてもいいということ」と答えた
高校卒業までを実家で過ごし、大学入学とともに一人暮らしになった
大学選びの基準も、なんだかんだ言いつつ受験勉強したことも、「一人暮らしのために」が一番のキーワードだった
「夜に家を出ること」は自由の象徴のように思う。
小説なんかで高校生の主人公が、夕食後に「ちょっと○○んち行ってくる」みたいなことを言ったりするのにとても憧れていた。
実家では「ちょっと」で行ける距離に友だちなんかいなかったし、そもそも学校から家に帰ってきたあと外出するなんて考えられなかった。
夕食の後は勉強とお風呂しか入る余地がなかった。
大学生になり、社会人になり、一人暮らしと同棲をし、夜に出かける自由はずっと確保されている。
かと言ってそんなに夜に出かけるわけではない。
ただ、出かけてもいい。
そうやって夜に出かけるわけでもないのに、実家に帰省するときは、「夜は家にいなきゃいけないのか、憂鬱だな」と思う。
昼は、出かける理由がある。友人に会うため、どこそこに行くため。
夕食を食べてきても帰ってきてもいい。
でも夜は、おうちでゆっくり過ごすべきだから、どこにもいけない。
それが実家の息苦しさだ。
宮部みゆきと私
宮部みゆきは、私の中で数少ない、「中も見ずに本が買える」作者である。
そこまで好きなら「さん」か「先生」をつけたほうがいい気がするが、偉人は呼び捨ての法則と言うか、昔から作家名は呼び捨てにしていたので、、、
最初に宮部みゆきを読んだのはいつだっただろうか。
・説① 「人質カノン」
小5か小6の塾のテストで、短編の抜粋が問題文に出た気がする。
それが面白くて、本を買ってもらって読んだ。(宮部みゆきに限らず、テスト由来で本編に触れた作品は多い)
それが「人質カノン」だった気がするが…ミステリーの一節なんてテスト出せるかなあ?
塾にテストを受けに行く日は普段の送迎バスが出なくて、毎月一回だけ乗る地下鉄の記憶と結びついている作品。
それにしてもお洒落なタイトルだ。装丁はいくつか存在するらしいが、私が持っていたのは(そして一番良いと思うのは)、女性が耳を塞いで立っている文春文庫のものだ。
当時は「人質」と「カノン」をくっつけるなんてお洒落程度に思っていたが、音楽のカノン形式を知った今もう一度読みたい。
・説② 「夢にも思わない」
これを読んでいたのは、中学受験2日目、滑り止め校の試験を受けた帰りの電車。
滑り止めの試験が終わってみれば本命に合格しており、じゃあもう勉強しなくていいや、と電車に乗る前に本屋で買ってもらったのだったはず。
こちらの表紙は、水彩調で制服の男の子が描かれている角川文庫。いかにもヤングアダルト作品という感じ。(偏見かもしれない)
同じ装丁の「今夜は眠れない」も合わせて持っていた。
このどちらが最初の出会いだったかはともかく、小学校の終わりに出会い、中高の間ずっと読んでいた。
・「模倣犯」
文庫で全5巻と結構な大作。でもすごく引き込まれて途中で飽きるようなことがない。
視点人物が変わるたびに感情移入する相手が変わり、自分でも感じ方の違いにびっくりする。
宮部みゆき作品を読み始めた中でかなり初期に読んでいるはず。
実家に置いてあったはずなのにいつの間にか歯抜けになってしまい、もう諦めて買い直そうかな。
・「火車」「理由」「レベル7」「魔術はささやく」
本屋さんの新潮文庫の棚で現代ものを総なめしていた時期。
社会問題的な話もあり、当時の知識ではキャラクターの背景を理解しきれていなかったはずなのだけど、文章が好き、話の流れが好き、というだけでどんどん読んだ。
・「あかんべえ」
時代ものはちょっと取っつきづらい…と思いつつ読んだ。
亡霊の玄之介がとにかく好きで彼氏にしたいと思っていた。大人の女は「玄の字」って呼ぶんだなと理解した。(ちょっと誤解している)
お風呂が冷めたので、今日はここまで。
有給
年度末が近いので有給を消化せねばならず、三連休にくっつけて四連休にした
事前に段取りさえできればさくっと休めるのが今の会社のいいところだ
前の会社では同期が、「先輩が休まないから休みづらい」というようなことを言っていたが、この働き方改革で変わっただろうか
ある資格を取れば手当でお給料が増える
ちょっと難しそうな試験なのでその手前の資格をまず取ろうと思うのだが、対策本に手が伸びない
営業という仕事には決まった正解がないし、
それが一番長けているらしき上司とは言葉が通じ合わず、
つまり業績でもって基本給を上げるよりはペーパーテストの方がよほど得意なはずなのだが、
それでもやる気が起きないのはよほど勉強が嫌らしい
早く資格を取ればこの先ずっと手当がつくし、人生にかなり役に立ちそうな内容なのなな
100均の美文字練習帳を書き捨てるのが良いと聞いて始めたものも、数ページ書いて、ふと左手で練習し始めて、そうして放り出されている